ッ、[鈍い痛みの様なものが胸に走る。 ズキリとしたものではなく、鈍い痛み。 ぼやけ痺れる様な其れは、呑まされた氷の結晶の余波か否か。 背中に生えていた氷の結晶は、その殆どが融けていたろうか。] 何…、ハルト君も、そんなこと……[まだ何処か、状況を掴めていない様子で呟く。 片手で胸を抑え、半身を起こそうとすれば外套がズレ。 胸元は、やや大胆に開いている状況だったりした。*]