………ま、オレが言うべき事でもねーかな。
[リエヴルとカレルが一生懸命洗ってブラッシングしてくれた直後のような、隠密わんこ隊のもふもふの毛並みを撫でながら。
そんなことを呟き、辺りに居る面々を見回した。
ノトカーやカサンドラたちは増えているだろうか。
それとも、まだやってきていないだろうか。
いずれにせよ、その場にいる面々たちに聞こえるように、『話がある』と前置きをしてから。
地面につきそうな程に、頭を下げた]
――わるかった。
お前らが死ぬことになった……戦争の原因の一端を担ったのは、オレだ。
[詰られようと罵られようと、殴られようと切り刻まれようと、こちらの世界で再び死に目を見ようと、構わない。
事実を彼らに告げないまま、彼らといつまでも一緒に居る事はできない。
だから。己が王太子と大公を、公国の国務大臣の指示で暗殺した事実を、*自ら白状した*]