そうか。
[返る言葉>>+12に口元が緩む。
妹にそう言われて嬉しくないはずがなかった。
何かを探すように小声で呟く様子は気になったが、こちらが示した塗り薬の容器に対しての反応>>+13もまた気になるもの。
束の間見えたそれを問い返すよりも前に、薬を塗ることに対する是を得た]
痛みは蝶のお陰でいくらか抑えられてるが……。
一番酷いのは左腕だな。
鎧のお陰で切り傷はほとんどないんだが、雷による火傷や負荷が多い。
[状況を説明しながら上半身の衣服を脱ぎ、肌を曝け出す。
身体にはいくつもの古傷。
加えて両腕は義肢の繋ぎ目も曝け出すに至った。
肩と肘の間、肩よりの辺りから黒い鋼鉄の腕が伸びている。
左腕の繋ぎ目の辺りが赤く火傷のような様相を呈していた。
他にも身体のあちこちに、小さいながらに同じような痕も見受けられるはずだ]