[五分丈袖にスリットの入ったカシュクールタイプのブラウスの上に、紅掛空色の薄布を羽織り。
本来ならばこれにスカート状の裳を履くのが正式だが、自分の戦闘形式にはそぐわないから下は今までと変わらぬままで。
それでも、これまでの装いに比べれば随分と女性的なものに変わっただろう。
今まではどこか、これを着ることに抵抗があったけれど]
…望んでこうなった訳じゃなくても。
これが今の俺、だもんな。
[思い出した約束が、あの日知った悔しさや悲しみから立ち直った時の気持ちも思い出させてくれたから。
迷いも、後悔も。全部ひっくるめて、受け止められる気持ちになれたのだと思う]