[そんなことをしていると、後ろから、アンリの声>>+8が聞こえて来た。
そういえば、私はレストランに行こう、と考えていた時に何者かに襲われたのだった。
あの学生がやたらと推していたレストランだろうか。
もう食べられないのは寂しくもあるが、そこまで食にこだわりがあるほうでもなかったためか、大した未練はない。
その声に、わずかに見えた湿りは聞こえなかったことにして、答える。]
そうだね。私も一度行って見たかったし。
私の知り合いが言うには、「見るだけでその凄さが伝わる」料理を出すレストランがあるって話だったよ。
[努めて、明るい口調にする。
アンリに心配を掛けない為でもあり、自分自身のメンタルを保つ為でもあった。]**