[人払いのすんだ部屋に、みんなと入れ違いに部屋へ認識票を握る彼の姿>>6:163]守るって、約束したのに……[こんなに苦しんでる彼に、伸ばす手は触れることさえできない。その光をつかむことは…できない。かける言葉は彼に届かない。悲しむ彼を、見守り、待つことしかできない。ずっとずっと、無事でいてほしいのに、早く会いたい。矛盾する二つの思いを抱えたまま、左の耳に触れようと、手に期待する感触はかえらない、彼のおまじないもいまはもうない]