わたくしは、ヴォルケンシュタイン家にとって、役立たずのままだったでしょうか?[寝台に力なく横たわりながら、自問する。 それでも、右手の刃を自らへ向けないのは、それを握っていた意味>>151を自分なりに察していたから] いえ、それでも―― わたくしが生きる意味を、なくしたわけではありませんわ。 そうでしょう……?[その場に似つかわしくない表情を浮かべたまま、意識は再び曖昧な空間へ落ちてゆく*]