お前も、大人しく檻の鍵が開くのを待つ気はなさそうだな、なんなら、一緒に行くか?
当てはないが...多分、ばらけてるよりは、出くわせる確率は上がる。
[ 元気だ、と、どこか呆れるように零される声には、ただ笑って、そんな誘いめいた言葉をかける。
戦わせておいて、放置ということはないだろうから、どこかで監視はされているはずと、男は考えている。
勝者と敗者が手を組んだと見れば、なんらかの動きを見せるかもしれない...とは、やはり元凶が始末されているとは知らぬままの思考だ ]
ま、無理にとは言わんがな。
[ 誘いかけておきながら、とっととビルの縁を蹴り、地上へと飛び降りる。
途中壁を蹴って緩衝を計りはしたものの、怪我も治りきらぬ身での、無茶だ。
再び呆れられるには、実に相応しい行動と言えた* ]