[そのまま、スープを配っている料理人らしき人のところへ行ってみる。
近づいてみると、随分若くみえる、いや本当に若い女性だった。]
この人が、料理人さん?
はー、随分お若い…。
[そんな風に呟きながら、何気なくスープ鍋に目を落とすと、
そこには、黒やら白やらの色の混じった物体…いや液体?が入っていた。]
へ?
[思わず二度見して、さらに三度見してしまったが、そのあからさまに怪しい物体がスープであるようだ。
しかも、そんな見た目であるにも関わらず、周りの人々は気にしていない。]
味は…ふつう、なのかしら、ねえ。
[…は、そう呟くしかなかった。]