[足元への一閃は空を斬り、相手の身体は刃の圏内から外れる。と見えたのはごくわずかの間のこと。下がったかと思えば急激に向きを変え、白刃の風はもう目の前にある。] ちっ、[相変わらず速い、と感心する間もあらばこそ。迫る切っ先に、思考を飛び越えて身体が動く。]