守れなくて、ごめん、なさい… でも…[涙を拭う。乗員として、何も守れなかったことへの後悔は、なおも口から出たけれど。] ―――あり、がとう…[許してもらえたこと、一緒に逝けたこと、励ましてくれたこと。想ってくれたこと、感謝してくれたこと、――誰かを想うことを思い出せてくれたこと。それが他の何かのせいだとしても。きっとこれは。それらが嬉しくて、暖かくて、泣き顔のまま、再び、笑った。]