そっちに、行くな……っ 行っちゃ駄目だ![男は、フリーデルに答えた。「言えますよ」と。「……奪われれば、そりゃ憎しみを感じるかもしれませんけど、それでもヨアヒムたちは僕の友人ですから。友として、人のまま終わらせてあげたいという気持ちは変わりません」] …………。 ヨアヒム! 君は、僕と同じ人間だ! ……人として、その命を終えたんだ。 だから――[消えないでくれ。透ける手に己の手を重ね、祈るように、ただ願う**]