[
"パァンッ!!"
大きな破裂音で顔を上げる。
カレル様の構えた銃から煙が上がり>>21
"じんろう"が痛みに顔を歪めている。>>23
後ろに飛び退いた"じんろう"はその"刃"をカレル様に向ける。>>24 ]
カレル様ぁぁぁッ!!
[ 叫んでも届かないことはわかってる。
でも叫ばずにはいられない。
赤々と輝く"じんろう"の瞳が
私の中の"ロー様"をじわりじわりと蝕んでいく。 ]
いや…もういやぁ……
もうやめて……ロー様を返してぇ………
[ 涙が止まらない。
何もできない事が悔しくて悲しくて。
カレル様を泣かせてしまった自分が嫌になって。
両手で顔を覆ってはその場に座り込んだまま
啜り泣く声を響かせていた。 ]*