試す? 冗談じゃあない。
[冷や汗をにじませながらもきっぱり言い張った。>>*9
そもそもこの針は見た目こそ奇怪な形の刃物だが、
強度については信頼できるレベルではない。
泥の固まりと打ち合うよりはやはり本人を直接狙った方が話は早いだろう。
狙って――そうして、押し通る。
ハッタリにもかまけず避けようとして見せた相手に直撃させることはできなかったが、>>*10
服と、その下にある肌を切り裂いていく感触は伝わった。
左手に持っていた弓を落とし、なりふり構わず手を伸ばす。
その一方で、次に来るべく「それ」に備えてはいた]