(――ダーフィトは、私のような補欠合格の落ちこぼれとは土台から違うエリートですから。
出来の悪い人間の気持ちは分からないのでしょうね。)
[私は僅かながらも内心そんな酷いことを考えていたというのに。
彼はこんな私に、さらっとハンカチを渡してくれたのです>>2:213。
「自分の持ってますから……」と最初は断ったのですが、退く様子を全く見せなかったので突き返すわけにもいかず。
結局彼のハンカチを持ったまま、医務室の外に出たのですが。]
(――どうして、こんなに何でも出来るのですか。
完璧過ぎですよ……。)
[任務遂行能力だけでなく、淡白に見えながらも気遣いを怠ることはない。
最早嫉妬することも諦めるレベルです。]