―山賊の小屋―
だれだ!
[突然開いた扉に、俺は椅子から腰を浮かせる。
いつでも掴める位置にあった蛮刀を握り、仲間と共に誰何の声をあげた]
…おんな?
[背中が寒くなるような威圧感。どう見てもまだ若い小娘なのに、膝が震えた。
強そう、というより、ガキの頃おふくろに一度だけ連れて行かれた教会で感じたわけのわからない恐怖のような。
その娘の視線が、青い石の化け物の方へ向く。
俺は震えて声もでないのに、仲間の見張りは嘲るようにがなった。
『てめぇ何しに来た、お宝は渡さねぇぞ』 ]
…お、い
こいつ、 こいつら なんか なんかおかし、いぞ
平気なのかよ