― 深く青い世界 ―
[生けとし者が知ることがない、海のように深く広い青が広がる世界。
若くして命を落とした青年の魂は、その中を海藻のように安らかに漂っていた。
例えるなら、青き若布のように――]
ここは……海?
[かつて、みんなで来たような。いや、来たんだった。
海辺での実技特訓という名目のもとに。
……そう、俺は、アイスティーが飲みたくて。]
ありがとう。ステファン。
あぁ……美味しいな。さすがは名高い生徒会の紅茶だ。
[見れば、彼の胸元には大きなワカメが貼りついており>>+7、思わず吹き出しつつ、はがすのを手伝った。]