― 公国側川辺にて ―
[死んだ自分の体から矛盾する言葉とともに遠ざけられていく姿>>6:+226が見える。
自分が殺そうと銃を向けた相手……、見覚えのある、忘れるわけのない人。
ずっと会いたくて、会えなかった、兄であり、ルームメイトでもあったもう一人の大切な人]
ヴィンセント、ごめん…、ごめんね…こんな、形で、
私、ヴィンセントお兄ちゃんのこと、殺そうとしてたんだね…。
[兄とも思った人を追いかけることはできず。ただ泣くことしかできなかった。
同時に二つの死を受け止める時の気持ちは…、残されるものの気持ちを何度も味わった自分にもわからなくはないこと。
手を伸ばしてもつかむことはできず、声をかけても届かない。
ただ、待つことしか自分には…]
隊長……約束…ですものね……待たないと……
[できればその時までが長くあってほしいと願いながら、
同時に早く会いたいとも、そう願うことは、待つ人達に死んでほしいと願うことと同じことのはずなのに……、
それから、そう遠くなく、彼が死を迎えた時、ひどく後悔をした、気が、する……**]