……エルナ。
[目の前に横たわっていたエルナの亡骸から、その魂が抜け出して目を開ける>>+11
ごめんなさい、と悲痛な顔で謝罪の言葉を口にするその様子に、男は目を細め、眉を下げ、ゆるりと首を降った]
――…いや、
謝るのは、僕の方だ。
[約束を守れず、置いて行ってしまった。
つらい思いをさせてしまった。
彼女にひとを、殺させてしまった。
物を作り出す手で――命を奪わせてしまった。
ヨアヒムの命を奪ったその手を取り、握り締める]
ごめん。
……僕の友達の、業を絶ってくれてありがとう。
[生きて笑っていて欲しいという願いは届かなかったけれど]