― 現在・氷竜軍軍営 ― ん、…………[小さく声を漏らして、ゆっくりと目を開ける。 そこは見知らぬ場所で、見知らぬ人々が自分を取り囲んでいた。 傷の痛みはなく、治療が施されたことがわかる] あの、……ここ、何処ですか。[訊ねれば、自身が氷竜軍に捕虜の身として囚われていることや、戦闘から数日経過していることなどが伝えられるだろうか] そう、ですか……。