…うん。もう、戻らない。貴族の娘《エリーザベト》じゃなくなったのは、私の意志ではないけれど。今の私《リーゼロッテ》として生きると決めたのは、あたし自身の意思だから。[真っ直ぐ、はっきりと偽りない言葉を口にした]