[カサンドラが出ていったと思ったら、暫くするとまた戻ってきて新たなコクーンの準備を始めた。>>75
また仲間がやったんだな、と直感した。
予想外だったのは彼女が用意しているのは二人分だったことだ。
どういうことだろう?
程なくして金髪の髪の女性(アリーセと言うんだったか)の遺体が、次に先日酒を酌み交わした先生の遺体が運び込まれた。]
先生… どうして…?
[先生の遺体には目立った外傷はなく、仲間の仕業では無い事は明らかだった。『恋人』達の共感覚や後追い>>49なんて知識はなかったから、正確な死因までは思い当たらなかった。ただ、先生はこの船で僅かに出来た顔なじみだった。そんな人の変わり果てた姿を見ていると――
悲しいとか胸が痛むとかでなく
…少し残念な気持ちになった。
二人をコクーンに収容している間に、先日の青い髪の青年がやって来て>>123、二人で遺体の黒い痣について話し合っていた。]