[>>+9アイルリートの顔に焦ったような色が浮かぶのには首を傾げる。
戦いに身を投じる以上、大なり小なりの怪我は避けられないが、みすぼらしい格好はするなと言われて育ってきたので、誇り高い彼が先刻の自分の姿を不快に思ったのではと思ったのだが]
――そうですか?
[良かった、と素直に言葉を受け入れて安堵する。
それなら自分を…という彼の言葉にはゆるく首を振って]
アイルリート様は、回復も勿論、盾の呪文から接近戦まで熟されるではありませんか。
私接近戦は不得意ですから、羨ましいですわ。
もう少し体術を習得しておけば良かったと思いますもの。