[突然の雨の中、ずぶぬれで駆け抜けた日もあった。 師匠はやれやれと苦笑しただけだったけれど、シュテルンは申し訳なさそうにしていて。 そんなシュテルンに、こちらは満面の笑みを向けて言った] 気にしないでくださいまし。 わたくし、こんなの初めてでしたから……とっても、楽しかったですわ。[結局その翌日は、熱を出して寝込んでしまったけれど。 心に残っていたのは、楽しかったという思いだけ]