背狂の道に堕ちたか。 人狼が恋しいか、司書。[つい4年前の邂逅。あの時は纏っていなかった異質な臭いだ。それを悔いているのか、それとも心を満たしているのか。どちらでも男にとっては、特段興味を引く話ではないが。] 狼が肉を喰らう。 これはまるで問題ではない。喰わないと死ぬからだ。 ならば司書に問おう、人狼が人を襲って肉を喰らうのは? 普通の食事でも足りるというのに、 人肉を喰らいたいという渇望を抑えきれない強欲は、 罪であるか、そうでないか。