[弾の入っていない銃を、ぼーっとした顔でバラしつつ、実習時間中ずっと整備している日と。テンション高く楽しげに、模擬弾をひたすらばら撒いては得点を叩き出す日。――授業は、その二つにくっきりと別れることになった。懇願のような嘆願と、教師らとの何度かの話し合いの場が持たれた結果である。医務室の教師の口添えもあって、服薬を絶対条件として、射撃訓練に参加することを許されていた。……射撃訓練以外はやる気なし、というように周囲からは見えていたかもしれず、実際それはまあ、間違っていなかった]