[小さい呟き>>+11は、フリーデルの耳に届くことはなかった。
実際の所エルナ宛に手紙を遺したという事しか知らないわけだが……それだけ見れば、推測するなど容易なもので。とはいえ、ニコラスが手紙を全て見られていると思っていることなど知る由もなく。
だが。
「止めたかった」と言われれば、少し目線を和らげもして]
…………男の戦い……
……という、こと、ですか。
[まだ拳は握ったままだが、とはいえそれを振ることはなく。
僅かに態度も手も緩めて、ニコラスを見たまま。]
……勝手です。
……使い古された文句ですけど、男なんてみんな。……勝手です。
[悲しげに、しかし口を尖らせて言うものの。こんな村でも、外のことは情報としては入ってくるし。そもそも小さい村だからこそ見える人間関係というのもあるのだ。
これが「男の戦い」と言うのなら。女である自分が口を挟んではならないのかもしれない、とも、思うのだ]