人狼物語−薔薇の下国

479 月夜に吼える獣の宴


【墓】 闇炎虎 タイガ

まあ、俺も、黙って首を差し出そうとは思わんが。

[ ふう、と息をついて、男は、折れた刀の柄を手放すと、ポケットから煙草を取り出し口に銜える。

指先で煙草の先を掠めると、夜の影に小さな灯が浮き上がった ]

ところで、この下あたりに、俺の腕が落ちてると思うんだがな...その器用な糸でうまく拾えないか?

[ 煙を吐き出しながら、そんな図々しい申し出をしてみせる男の顔は、相変わらず蒼白だったが、その金の瞳に浮かぶのは、普段の退屈に飽いた表情でも、獲物を狙う虎の鋭い光でもなく、どこか満足そうな色だった* ]

(+12) 2017/05/04(Thu) 14:33:19

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