[――……それまで、銃の授業はとても成績が良かったのに。 3年の半ばから、成績が急落した。 最初は何が起きているのかわからなかったが、 間近で父の病状を見ていたせいで、それが自分にも起こり始めたのだとわかった。 練習用の銃とはいえ、いつ意識を落とすかわからない者に触らせるわけにはいかない。 他の、実技訓練にしても同じことだ。 士官学校に居られなくなれば、酷い生活が待っている。 実技訓練の授業をどうこなすのか。 けして少なくはないその時間をどう乗り切るのかが、課題だった]