みんなを傷つけたのは他でもない。"ダイガさん"《あなた》だから…だから、ベルやカークを守ったあの女性に会った時は────どうか謝ってください。["私たちと同じ形で、この船のどこかにいるはずですから"と付け足して背を向ける。真里は死んでいなくてもこっちに来た。人狼もこっちに来た。ならばカークを守ってくれた女性もこっちにいるのではないだろうか、そう思った。「順調に誘い込んでいるね」そんな声が聞こえた気がした。もちろんそれは幻聴で。────やめて……違う………私にそんな力はないと笑い飛ばせたらよかったのに。]