リエヴルを鑑定する事に関して酷く苦悩したあんたにも、
そういう、道徳的価値観があるだろう。
自分を必要以上に卑下する必要はない。
[軽く首を傾げ、訂正する。>>+9
そして、]
俺の手でよければ、いくらでも。
[少しばかり顔色が良くなったことを、起きた時纏っていた絶望がその顔から幾ばくか消えたのを確認して、淡く口元に笑みを浮かべ、返した。
そうして、隣のベッドを見る。]
リエヴルは、まだ起きないか。
脈も呼吸も正常のようだが……。
[優秀すぎる耳は彼が生を安定に刻んでいる事を示していたが>>+10、起きる気配がないことに眉を顰める。眠りに逃げたのか。少し思案する。
レトやベリアンも起きていたら会話を交わしただろう。]