……すみません、つい、研究者気質が先に立ってしまって。
ぼくは、ベネディクト。
あなたたちの住む街の『長』という事になっています。
[やや自嘲を交えて、名を告げた後]
ええと、この場にいない誰かのコエが聞こえる……という件ですが。
病の影響である事は否定できませんね。
どうやら、この病はあなた方の本体に宿る魔力を違うナニカに変換でもしているようなので……。
結果的に、本体が著しく衰弱し、最悪、枯れ果ててしまう可能性もあります。
[そうなったらどうなるか、は口にしない。
それが花精にとっての『死』である事は、言わずとも伝わるかも知れないけれど]