― 情報屋前 ―
そっか、スノウにもわからないかあ。
確か、現場までは行った気がするんだけど…その時無線機を持ってなかったから、本部と連絡が取れなくて…
[ぶつぶつと考えながら歩いていたが、ふと情報屋の前で足を止める。
風景になじみつつある掲示板>>3:68には]
リー家に哀悼、を……そうだ、あそこで…
[まだはっきりとは思い出せないけれど、そこが最後の記憶だったような気がする]
スノウ、あいつ生きてるかな…?
おうち行ったら、あいつの父さんと母さん死んでた。
もし、あいつも死んでたらさ、私の時、みたいに、むかえに行って、あげ、て、ね…
ね、スノウ…前はさ、こんな村じゃなかったのに、ね…
[突然の理不尽に泣きそうになるのをこらえ、途切れがちに呟いた]