──── 資料室 ────(5d)
[笑顔を浮かべる"ダイガ"を少し睨みつける形になっただろうか。
私の表情は一層険しくなる。]
……随分と他人事なんですね。
傷つけたのは自分ではなく、自分に寄生したもののせいだと言うんですか?
[そこで一度、ふうっと息を吐き出す。
頭に血が上りすぎているから。
わからない。
ベルを襲った時、"タイガ"としての意識はあったのだろうか。
いや、なかったとしても私は
────きっと彼を許せない。
私には人狼の知識がなさすぎてわからないことばかりだけれど、今はまだ人間としての彼と人狼としての彼を別に見ることはできない。]