[踏み込まれたくないから線を引いていたのに、そうすればそうするほど、つつかれるらしい、と。 この一件で思い知り──考え方を変えた。 無理だ、これは避けられない。 ある種の天災だ。 しかも不可避だ。 このままだと、被害が拡大する。 なら、いっそ受け入れてしまえ。 そんな理屈を、自分の中にでっちあげる。 ……当時は、色々とまわりくどい手順が必要な子供でした。 ともあれ、そんな色々の葛藤のような違うようなな思考を経て──]