[>>+1不思議そうに、右脚の場所を眺めるカーク。
続いた言葉から察するに、当人にも、それは見えていないようだった]
さいごに……?
[先ほどから、現実ではないようなものばかり見える。
何年も前のできごとだったはずの海水浴、知らないはずの戦場、童話の中のオオカミ。
このわけのわからない空間はどこなのか、考えることをせずにきたけれど]
……帝国軍の。
[カークの言葉を繰り返して、小さく、息を呑む。
何かを恐れるような表情。きっと自分の顔にも、同じものが浮かんでいる]
『ヴァルハラ』
[彼は確かに、ここをそう呼んだ]