それをあちらは受けるだろう。受けないと、こちらに隔意があるといっているようなものだからな。それこそ石ころ一つでも笑顔で受け取るだろうよ。
でもそれじゃあ面白くない。
だからちゃんと役立つものを贈ったさ。ある程度は自分がもらうだろうが、他は孤児院だのにアーヘンバッハ卿を通して寄付という形なりして、うまく処理するだろう。そうすることで、うちとアーヘンバッハ卿がつながった。なんて見方をするようなやつもでないだろう。
[絹製品に砂糖や塩。酒。万年筆や毛布、日用雑貨、変わったところではタチアナ様含む婦人向けのドレスもある。まあジランダルの赤。やチーズなどという酒とか万年筆だとかに関しては個人的に知っている好みからチョイスしたともいえる。]
これがこちらの利になる。わからないか。
「不満を和らげたし豪勢に贈り物をすることで、次の仕事を受注しやすくなる。とかですか?」
まあそれもあるが……残りは…後々のお楽しみってとこだな。何がでるのか、次までの宿題だ。