……ん?
[>>+3 どの位時間が経った頃か。
年若い青年に声を掛けられ、顔を上げる。
聞けば、自分の護衛の特命を預かったとか。]
シュテルン少尉、初めまして。
僕はウェルシュ・ストンプと申します。
[彼の快活な挨拶に答えるべく、ベンチから立ち上がり、胸に手を当ててお辞儀をした。
にぱ、と笑う姿は少年のようで。眩しい。
暗鬱な気持ちになりかけていたが、自然とつられて顔が綻ぶ。
彼が、タクマの義理の息子とは知らない。
タクマにそういう存在が居ることは聞いていたけれども。
まさか、シュテルンが息子だということは、姓名を聞いただけでは悟れなかった。]