──── 資料室 ────
[大量の血。
むせ返るような匂いの中私が佇んでいた時。
"ダーフィト!!!"と聞き覚えのある声が聞こえる(>>+4)。
ふらりとそちらに目をやると、ベルがダーフィトに、必死に訴えかけている様子が見えた。
資料室を出て行く彼女に声をかける。]
………………ベル…?泣いているの……?
ねぇ、泣かないで。
ベルを殺した人狼は、ダーフィトさんが倒してくれたよ。だからもう怖くないよ。
カークも生きてる。
あの女の人はどうかわからないけど、でも、もう人狼はいないよ?
ほら…………笑って………?
[言いながらベルに近づいていく。
彼女が泣いていようがいまいが"泣かないで"と。
最後にふわりと笑ったが、その目は笑ってはいなかった。
一定のトーンで、淡々と。
その目はどこか虚ろで、見るものを言いようのない恐怖に陥れたかもしれない。]