[いつか町を取り戻せたら。 次々と歓迎案を繰り出す義勇兵に、セルウィンはいつになく柔らかく微笑んだ] そうだな。 ――連れてきたい人がいるんだ。[町に平穏が戻り、自身も兵役を終えて、僅かでも自由な時間が出来たなら。 兄を連れて彼らの町を訪れるのもいいだろう。 かなりの遠出にはなってしまうけれど、兵役開け祝いの名目で、少しばかりの無茶は通させてもらう][そうして交わされた約束が叶うことは、もう、ない**]