ううん……。
[――が、派手に大技とも言える魔法を行使した後だったためか、
治癒魔法の効果は万全には及ばなかった。手は動かせるようになったものの。
休息は必要だろう。どのみち戻らなければならないし]
そうねえ、さすがに疲れちゃったみたいだし。
戻って……… って、え?
[戻ることを了承した直後。
かけられた言葉にやや首を傾げている間に、
キアラに抱きあげられていた、横抱きに。>>+7
運ばれる体勢としてそれは予想の範囲外だったわけで]
わ、ねえっだいじょうぶ? 重くない?
[鬼族だから腕力に不足はないだろうということを忘れ思わずびっくり顔で問いながらも、
その体勢のまま中層まで降りていった*]