[見透かされているかのような目にちょっとだけ気まずいものを感じつつ。>>+6
ふふ、と小さく笑みを浮かべると。]
うん。そうだな。
死にたがりのずるい老人は、一足先に隠居させてもらって。
若者たちを、見守らせてもらおうか。
[そう言って、眩しげな視線を下界に送る。
今の口ぶりだと、ディーターが人狼だとは考えにくい。
そうなると本当に辛いのはこれからかもしれないと、心に苦いものを抱きつつ。]
カイ・エーベル?
[その名を男は知っていただろうか。どちらにしても、詳しい知識は無かったかもしれない。
だが賞金首と言う事実に、見隠れしていた闇の正体を垣間見た気がして。
そうか、と小さくこぼした後。]
俺達は二人揃って、罰当たりってわけか。
[納得したように頷いた。]