>>+6[少女から指を離し、贄の姫はしゃっと右手の爪を伸ばす。自らの左胸を裂き、開く為に]……さ、目を開けて、ローレル。 此処に居るのは、むかしむかしの、あなたとわたし。 でもね、ちゃんと憶えてて欲しいの。……わたしは自分が望んで、こうするの。って。[分かるかしら?と訊くように首を傾げて。 少しだけ、少女が答える猶予を与えて、その後に。 無造作な程の静かさで、我が身に爪を突き立てた]