[ふうわりと、影に続いて抜け出したものに、形はない>>+6。けれど。男はそれがヨアヒムの魂であると 確信していた。間違えるはずもない。20年来の友のものだ。名を呼んだ己の声に反応するようにそれが揺れて、ヨアヒムの形を作っていく] ヨアヒム、おいで。 ……こっちだ。[もう一度声をかけ、手を差し伸べる。自分の名前が、そこから聞こえた気がして]