[ぼんやり、ふわふわ。
幽体なってふらついていると、いろんな悲しいことが起きているのを他人事のようにしか把握できなかった。
誰が泣いて、誰が悔やんで、誰が笑って、誰が………死んで殺されて。
自分はこんなに薄情な人間だったっけ?
……あ、幽霊だっけ。]
これは本当に起こってることなのかな……。
[自分が幽霊になっている…生霊になっている?らしい事すら曖昧で、ふわふわ、ふわふわ、辺りを彷徨う。
同じ幽体の誰かに会えたなら、その時のは驚いて「ギャァあああ?!?!」と叫ぶかもしれない。
つまりは*油断しすぎていた。]*