ー回想・昼の広間ー
[「あー!貴方もしかして!?」とドラが大きめの声を出す。
彼女のそんな声は聞いたことがなかったので、少し驚いたが、寂しそうな声よりは100倍イイ。
ドラがそんな声を出すとは、何の話だろうか?]
ん?……あ!!
[ドラの視線の先には赤い首輪。
すっかり隠すことを失念していた。
しかも、咄嗟に手で首輪を隠すように触ってしまい、自ら仮定を肯定してしまう。]
……まぁいいか。
やたらと言いふらしたりする人間ではないことは分かっているし。
俺もドラの秘密を勝手に知ってしまったから、これでおあいこ…な?
あ、犬の姿ならドラに撫でて貰えるから、俺の方がラッキーかな。