[最後にたどり着いたのは、村の入り口だった。雪崩が起きたのか、雪の壁にふさがれている。そういえば、宿に向かう前、雪崩の音を聞いた気がする>>1:154ペーターを追ってとび出すように出てきてしまったが、両親は無事なのだろうか。]ね、ねえ…あたしの家に…行きたい…[ぼんやりと雪山を眺める男の服の裾を軽く引き、少し遠慮がちにそう言った。]**