――神意を量りましょう。
[言葉とともに、左手は腰に提げたオブジェへ伸び、ごく無造作に地へ落とした。
途端、地響きと振動が巫女の周囲へ生じる。
火山の荒々しさにも似ているが、それは地中を蠢く植物の根が生み出したもの]
これこそが――私が得た力です!
[杖を構えて、巫女は再び駆ける。
一歩ごとに地割れや段差が生じ、彼我の距離や高低差を変じさせる。
そして最後の一歩、その身は弾かれるように更に加速した。
足裏で踏んだ根がその身を飛ばしたと、注視していれば気付けたかもしれない]
――そこっ!
[胸の一点へ衝撃を与えるべく、速度の乗った突きを繰り出す*]