[……だがこのチカラは何か障壁に阻まれてしまえば届かない。一度距離を置いて仕切りなおすか……否。息詰まるような一瞬の後、ゾフィヤは相手の左の方をちらりと見た。だがそれははったりだ。相手に左手側を守らせるための]ここは通させてもらうよ……っ![針を持った右腕を振り上げ、降ろす。狙いは目の前の相手の右肩。飛翔の勢いはそのまま。針による攻撃が当たろうが外れようが、その勢いのまま文字通り押し通ることも考えの中にはあった**]