[次に聞こえたのは、皆の笑いさざめく声と、波の音]
[次に見えたのは、皆の笑顔と、陽光きらめく穏やかな海]
――ああ、海に来てたんだっけ。
[そう思いながら体を起こす。いつの間にか、眠ってしまっていたようだった。
ずいぶん長い時間が経ったような気がしたけれど、まだ日は高い。
ぼんやりする頭を振って、永久水晶を収めた器に手を伸ばす]
カーク先輩、今アイスティー作りますね。
……僕も飲もうかな。
[胸の辺りが、べたりと重い。
手で触れながら見てみれば、大きなわかめが貼り付いていた]
……ノトカー。
[近くでわかめを手に戯れている旧友を、軽く睨んだ**]